City Pop × BON ODORI(盆踊り)で世界に発信!
八尾市の万博出展をPRするテーマソングの予告編公開!
https://youtu.be/NUcdaySqi7Y
八尾のものづくり文化を世界中のヒトに知ってもらいたい!
そもそもなぜ万博にでるのか?
そう問われることは最近こそ減った気もしますが、改めてお伝えすると八尾市のモノづくり文化を世界中のヒトに知ってもらいたいからです。
ただ企業が作り出したモノを知ってもらうためでしたら、万博といった博覧会でなく、展示会でいいのですが、今回伝えたいのはモノづくりの文化・・・。
そう!文化=カルチャーなのです。
八尾の文化=カルチャーを世界に発信したいのです。
八尾にそんなもんあるかい!と突っ込まれそうですが、2018年に地域の企業が集まって作られた団体「みせるばやお」の活動を通じて、八尾の産業が長い時間をかけ創り、育ててきたモノづくりの個性的な文化が八尾にあることがわかってきました。
みせるばやおの活動の1つである工場見学をコンテンツにしたファクトリズムを通じて、モノづくりに携わる工場の無骨な設備、作業に真摯に向き合う現場のスタッフ、そして積み上げてきた確かな技術は十分にヒトを引き付ける魅力があることを確信できました。
今回、八尾市が万博に出展することは、八尾のモノづくり文化を日本国内に留まらず、世界に向けて伝えることができるまたとないチャンスだと捉えています。
どうしたら八尾のブースまで来てもらえるのか?
ただ、万博に出展しても、名だたる国・企業・地方行政(主に都道府県)がライバルになります。
どうしたら八尾のブースにまでわざわざ足を運んでいただけるのか。
そのためには知ってもらうだけでなく、共感してもらうことが大切だと考えました。
でも共感ってどうしたらできるのだろう。この問いはとても難解です。
さらに日本人だけでなく、海外の人にも共感してもらうにはどうするべきか。
知ってもらいたいのは八尾のモノづくり文化。ひいては八尾の文化。
そもそも文化に共感してもらうためには何を説明すればいいのだろう?
簡単な説明。全てを網羅する長尺の説明。
こんなことを考えてると一つの答えが見えてきました。
「説明って眠くならないか?」
京都風に表現すると「文化を説明なんて野暮なことやめとくれなはれ」てなもんでしょうか。
企画について話し合う中で、説明せずに感覚的な共感を生み出すにはアートの力が必要なのではと考えがまとまります。
アートにも様々なものがありますが、限られた予算の中で制作ができて、かつ知ってもらうために拡散もできるものとして音楽と映像を制作することになりました。
今回制作する曲を口ずさみながら万博の八尾ブースに来てもらえることを願っています。
この曲で伝えたいことは「分断」を乗り越え「融合」することの大切さ
PRのために曲を制作することが決まり、どんな曲にするかが話し合われます。
まず最初に決めたことはターゲットを絞らないことでした。
一般的なPR戦略でターゲットを絞らないことは愚策になりがちですが、そもそも来てもらう場は万博会場です。
性別、国籍、世代、価値観など来るもの拒まずのイベントですから
八尾のPRも万博に合わせてターゲットを絞らない戦略にしました。
ですが、なるだけ多くの人に知ってもらって会いに来てもらいたい。
この目的を達成するために、多くの方が共感しているジャパン・カルチャーのパワーを活用するアイディアがでます。
ゲーム、アニメ(漫画)、和食など世界を席巻する様々なカルチャーが存在しますが、今回、取り上げたのがCity Popという音楽のジャンルです。
80〜90年代に流行した日本的・都会的なポップスが今、世界中で注目されています。
▼海外の評価が高いCity Popの例
竹内まりや - Plastic Love (Official Music Video)
https://youtu.be/T_lC2O1oIew?si=yI3NeejgjW3ZIw_r
松原みき 真夜中のドア〜Stay With Me〜
ここで大切なことに気づきます。
City Popをテーマにすることは拡散するパワーを活用させていただくといった簡単な理由で決まったのですが、このジャンルは世代を超え、国を超えて広く愛されています。
昭和に誕生したこのジャンルが、平成を超え、令和の時代に再度評価されているわけです。
こじつけに聞こえるかもしれませんが、改めて考えると八尾のモノづくり文化も似た評価ができることに気づきました。
90年代にバブルが崩壊し、そこから30年続いた不況の中で製造業はもがいてきました。
安さが強さの時代が到来し、古いものより新しいものが評価され、こだわりよりも効率性が重視される。
そんな時代を経て、八尾がモノづくりの価値を発信する意味は、結局、二項対立ではなく「どちらも大切」という価値観とも言えると思います。
八尾の製造業の特徴は、特定の基幹産業でなく様々なジャンルの製造業がありカオスな状態が八尾の特徴です。
一見、非効率な産業構造にも見えますが、投資でいうところの分散投資=アセット・アロケーションと考えると、答えがない時代には逆に変化に強い街と言えるかもしれません。
わかりやすさとスピードが評価される時代であれば、今回伝えたい「八尾のモノづくり文化」はどのように評価してもらえるかわかりませんが、答えが無い現代にこそ、しぶとく生き残り進化し続ける八尾の存在は伝える意味があると思うのです。
今回、万博に出展するのは八尾市に籍がある市内13の企業がコラボして出展します。
13の企業がそれぞれの思惑を持って出展するわけで、企業を超え、個人の価値観を超えて、一緒に企画をつくるのは本当に大変でした。
ですが、それぞれの想いを融合したものが今回の万博で展示されます。
八尾が伝えたいことは、長い不況や社会情勢が不安定な中で、斜陽産業になりつつあった製造業が、自分たちの存在価値を見出し、まったく違った業種同士が手を取り合って文化を形成している。
自分たちの町でできたのだから、きっと君が住んでいる町でも同じことできるはずだし、それができるとLove & Peaceで、分断よりも融合が楽しいよ。一緒にやろうぜ!ってことなんです。やはり、このことを伝える場として万博は最適なのです。
よせばいいのに融合したがりの町は、今回テーマに設定したCity Popに八尾の伝統である河内音頭をミックスすることにしました。
はたしてCity Popと河内音頭にマリアージュが生まれるのか。
今回ご紹介する予告編を見て、期待と感想を聞かせてください。
このように万博までの道のりをnoteを使って発信していきます。
八尾が万博に出展するのは2025年9月16日〜9月22日までの7日間。
残り1年をきり、現場では準備に追われています。
八尾市が万博に出展するという無謀な珍道中について定期的に報告させていただくのでフォローしてもらえると嬉しいです。
尚、今回の動画の制作には企業版ふるさと納税人材派遣型の制度を使って出向している面白法人カヤックの中村がプランニングとディレクションをサポートさせていただきました。次回のnoteでは、企画と撮影を担当してくれたクリエイターさんいついてもご紹介したいと思います。お楽しみに。